社会人基礎力大賞
福岡女学院大学 人文学部現代文化学科

世界一の非売品 エアライン業界実践研修 CLASS J
 多くの女子学生が目指す航空業界。そのため各大学や専門学校などの教育機関では多くのエアライン研修が行われています。しかし、それらの研修は非常に高価で販売されています。夢のために必死にアルバイトを行い、疲労困憊で授業に向かう、そして再びアルバイトに。この悪循環に疑問を抱いた私たちは立ち上がりました。チーム内のミーティングすらうまくできなかった私たち。しかし諦めませんでした。私たち自身で何度も企業の方と交渉を重ね、0の状態から企画し、研修の運営までやり遂げました。地方女子大生が果敢に大企業へ挑み続け、共同してつくりあげたもの。それが世界一の非売品 CLASS Jです。


準大賞
朝日大学 法学部法学科

大学生による子ども支援活動
 刑事法ゼミでは、少年法等の専門知識に基づき、BBS活動を実施しています。今年度のゼミ活動では、座学で得られた知識に基づき、問題を抱えている子どもたちに対して、主体的に支援活動を行うことを目的とし児童自立支援施設在園中の少年たちとの交流事業を企画・実施することにしました。具体的には、スポーツや料理を通じ、兄や姉のような存在として寄り添うことにより、その更生のきっかけを与えられたと実感するとともに、当該活動を通じ、まずは対象者と信頼関係を築かなければ何も始まらないこと、また立ちはだかった問題に対して、チーム全体で協力し、積極的に活動を起こすこと等、社会に出るにあたって必要な要素を学ぶことができました。


準大賞
松山大学 経済学部経済学科

サイクリストの聖地における社会人基礎力育成の試み
 私たち松山大学チームは、松山市にコミュニティサイクル誘致を目指し社会人基礎力向上を目標に活動してきました。誘致を実現させるために、コミュニティサイクルを導入している企業への取材や視察、市長や知事といった行政のトップへの直談判なども行ってまいりました。
 自転車業界・関連企業の研究を進めていく中で、誘致に向けた問題解決策など、メンバー間の意見の衝突を繰り返しながら今日まで考え抜いてきました。この活動を通してお互いの意見を尊重し合えるようになり、個々の能力を認め合うことで、社会人に必要なスキルをより高めることができました。
 中国四国の代表としてこの全国の舞台で私たちの活動の成果を披露させていただきます。


出場チーム

東京農業大学(北海道オホーツクキャンパス) 生物産業学部
市民マラソンボランティアを通じた「人間力」の育成 ~地域活動で育む「共創」「共育」「共感」~

全学共通科目「共通演習」の一環として「第3回オホーツク網走マラソン」のボランティア活動に学部1年生全員(388名)が参加し、自治体、地域団体、地域住民と協働して全国から集まった約2,000名のランナーをサポートした。学生は、ランナーからの感謝の声や笑顔とふれあうことで感動や達成感を味わい「感情」の大きな変化を体感した。入学して間もない5月に全学科の学生が混在した23のグループに分かれ、9月のマラソン大会までの間に5回のグループワークを行うとともにマラソンの前後で行う「社会人基礎力診断」で自身の成長を確認し、教員との個人面談を経て、今後の学生生活における目標設定を明確にしていく。


創価大学 経営学部経営学科
モラトリアムシニアに第三の居場所のきっかけづくりを提供する~one step project~

日本では、地域社会の無縁化が進み、高齢者の孤立が深刻化している。これを是正するには家庭、職場に次ぐ第三の居場所である「地域社会」で繋がりを深めることが重要となる。私たちはシニア最大のグループである「モラトリアムシニア」に注目した。彼らは退職後、地域に新たな繋がりを求めているが、積極的に行動できずにいる。私たちは、彼らが地域に居場所を持ち、楽しく健康的に生きがいをもって生活できるよう、地域組織の活動を体験できるイベントを定期的に開催している。その取り組みから学んだ私たちの財産について報告する。


拓殖大学 商学部経営学科経営コース
WA食~みんなで繋がろう~:こどもの幸せな未来を創る「こども食堂」

私たちは社会的課題である『子供の孤食』に関心を持った。その課題解決を目指す組織として『こども食堂』がある。しかしその認知度はまだ低い。
そこで私たちは、国内外の組織の活動等を掲載したサイトを通じて利用者側と運営側の情報共有の場をつくる。こども食堂への理解を深めるために、食堂へのアンケート調査やボランティア活動を行っている。また、CSR活動としてこども食堂に支援している企業へのヒアリング調査やコラボレーションを計画している。私たちは、活動を通してこども食堂側の想いを理解し、課題解決に協力しながら信頼関係を築き、こどもの健全な成長と幸せを支えるこども食堂の構築を共に目指す。


中京大学 総合政策学部総合政策学科
瀬戸ガチャ

我々は「カプセルトイ(通称ガチャガチャ)」という身近な物で瀬戸焼を身近に感じてもらい、瀬戸市及び瀬戸焼の発展と認知度向上を目指す。
そこで、市場調査の為にカプセルトイ企業に電話調査等を繰り返し、 カプセルトイの中に必ずあるミニブック等で瀬戸市と瀬戸焼の認知度向上ができないかと考えた。
我々は現地の意見を聞くべく瀬戸市に行き、役場や地元企業の方々に本案を提案した。
実際に、来る福招き猫まつり(2017年9月23-24日)で160個、セントレア空港(2017年11月9-19日)で43個の計203個販売した。
今後は、ガチャガチャ会社と連携し、全国で販売予定である。


大阪工業大学 知的財産学部知的財産学科
宇宙デブリに立ち向かう!宇宙用ロケットエンジン事業戦略 <知的財産学部×工学部>学部間連携による挑戦

宇宙技術の研究室で宇宙デブリを回避する技術が確立された。デブリ問題が深刻化する現在、その技術の普及は急務である。知的財産学部と工学部の連携による人工衛星プロジェクトの学生メンバーたちが、宇宙ビジネスコンテストへの応募をきっかけに、この宇宙デブリ技術の事業化プロジェクトを立ち上げた。技術の権利化やブランディングを検討し、大学発ベンチャーを設立するビジネス計画をたてた。技術分野の工学部と法律・ビジネス分野の知的財産学部の交流では、文化的摩擦にも直面した。協力企業や産業界の厳しい意見を取り入れながら、デザイン思考による事業戦略を進めていった。大きな挫折を繰り返しながらも、実践的な学びを実現した。


帝塚山大学 現代生活学部食物栄養学科
地域振興支援に挑戦するTEZUcafe(学生レストラン)3期生

管理栄養士を目指す学生が、2011年の紀伊半島大水害により閉鎖されていた道の駅「吉野路大塔」のレストランを3年前に再開させ、学生によるレストラン経営を行ってきた。今年度は大学で学んだ専門知識や技術を活かし、メンバーの様々な意見を集約して、五條市の特産品を利用した「ご当地グルメ」の開発と創作料理を商品化するために企業との連携に全力を注いだ。また、その商品を広く知っていただくために、SNSの利用、チラシの配布、テレビ出演、各種イベントに出店するなど、テヅカフェの情報発信に努めた。3年間の営業実績は、売り上げと集客数は確実に伸びてきた。継続は力なりであり、テヅカフェの地域振興支援の挑戦はこれからも続く。

審査員紹介